事業プロモーター

弊社は、2002年の創業以来、投資育成に加えて、バイオ・ライフサイエンス系ベンチャーに大学連携型起業家育成施設など複数のレンタルラボを提供して、インキュベーション支援や産学連携支援を行ってきました。
文部科学省やJSTの「大学発新産業創出プログラム（START）」では事業プロモーターに採択され、大学等発日本型イノベーションモデルの構築の一翼を担うべく、これまで以上にインキュベーションに取組んでいます。
日本の大学や研究機関には将来有望な技術プラットフォームとなり得るシーズがまだまだたくさんあると思っています。
このようなシーズを社会還元するために、ユニットを形成して、専門性の高い外部協力機関と協力をしながら革新的でグローバルに通用する"強い"ベンチャーを1社でも多く世に送り出します。

大学発新産業創出プログラム（START）について

　「大学発新産業創出プログラム（START）」は、2012年から文部科学省が開始し、2015年からは国立研究開発法人科学技術振興機構（JST）が実施しています。
科学技術イノベーションの創出に資する大学・独立行政法人等の革新的技術による新規マーケットへの事業展開・新産業の創出を行うために、事業化ノウハウを持った人材である事業プロモーターを活用して、大学等発ベンチャーの起業前段階から政府資金と民間の事業化ノウハウ等を組み合わせることにより、リスクは高いがポテンシャルの高い技術シーズに関して、事業戦略・知財戦略を構築しつつ、市場や出口を見据えて事業化を目指す制度です。
大学発新産業創出プログラム（START）は、「プロジェクト推進型事業プロモーター支援」や「プロジェクト推進型企業実証支援」など様々な事業タイプによって構成されます。

１）プロジェクト推進型事業プロモーター支援
　事業プロモーターは、ネットワークやノウハウ等を活用して、シーズの発掘やハンズオン支援等の活動を補助し、3年程度での民間資金の誘引を目指します。

2）プロジェクト推進型起業実証支援
　大学・独立行政法人等は、事業プロモーターのマネジメントの下、研究開発費・事業化支援経費を活用して、グローバル市場を視野に入れた研究開発プロジェクトを推進します。

※詳細は「大学発新産業創出プログラム（START）」ウェブサイトをご覧ください。
http://www.jst.go.jp/start/index.html

「大学発新産業創出プログラム（START）の事業プロモーターの活動を行うに当たり、競争的資金であるプロモーター経費（交通・宿泊費、デューデリ調査費、書籍等の資料代など）を使用しています。
目的、必要性、手続きの妥当性、報告書類等の作成と保管、監査など、適宜・適切に社内のルール等を定め、遵法精神に則って、使用しております。

大学発新産業創出プログラム（START）採択プロジェクト一覧

START事業において弊社ではこれまでに18件のプロジェクトが採択されました。
(プロジェクト一覧はこちら)

START事業発ベンチャー


沖縄プロテイントモグラフィー株式会社

弊社のＳＴＡＲＴプロジェクト発第１号ベンチャーとして、沖縄科学技術大学院大学ウルフ・スコグランド教授の技術を基に「沖縄プロテイントモグラフィー株式会社」が設立されました。
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アンチエイジングペプタイド株式会社

大阪大学大学院医学系研究科健康発達医学寄附講座の中神啓徳寄附講座教授の技術を基に、STARTから大阪大学第1号ベンチャーとなる、アンチエイジングペプタイド株式会社(AAP)（代表取締役社長：橋弥尚孝）が2016年4月27日に設立されました。
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ライトタッチテクノロジー株式会社

量子科学技術研究開発機構（量研）量子ビーム科学研究部門関西光科学研究所量子生命科学研究部レーザー医療応用研究グループの山川考一グループリーダーの技術を基に、量研（QST）第1号認定ベンチャーとなるライトタッチテクノロジー株式会社（代表取締役社長兼任：山川考一）が2017年7月10日に設立されました。
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株式会社ペリオセラピア

大阪大学大学院医学系研究科谷山義明准教授が炎症関連疾患で過剰発現しているペリオスチンを制御する抗体を発明してトリプルネガティブ乳がんの新規治療薬を開発するために同氏が社長となって2017年10月に設立されました。心不全、糖尿病性網膜症などの治療薬への拡大も目指している。


株式会社e-NA Biotec

愛知工業大学工学部・応用化学科の北出幸夫教授（岐阜大学名誉教授）の技術を基に、株式会社e-NA Biotec（イーエヌエーバイオテック）が設立されました。岐阜大学から複数の特許の優先的実施許諾を受けており、核酸修飾技術を大学や製薬会社、創薬ベンチャーへ提供します。
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MHペプタイド株式会社

大阪大学医学系研究科健康発達医学寄附講座島村准教授が見出した、炎症性サイトカインの発現を抑制するペプチドであるMHP群の技術をもとに、脳機能回復効果を持つ新規脳梗塞治療薬などの開発を目的としたMHペプタイド株式会社(代表取締役社長姚香景)が2018年8月27日に設立されました。



株式会社ミーバイオ

東京大学大学院総合文化研究科の佐藤守俊教授が開発した光スイッチタンパク質（Magnet System）の研究成果をもとに、「遺伝子や生命の働きをコントローラブルに」をコンセプトとしたバイオスタートアップ「株式会社ミーバイオ」が2019年4月に設立されました。光を当てる位置・時間でゲノム編集や遺伝子発現を外部からコントロールできるプラットフォームテクノロジーを用いて、コンディショナルノックアウトマウスの開発・販売やアンメットメディカルニーズなど人医療での課題解決を目指します。


BioAlchemy株式会社

沖縄科学技術大学院大学・生物システムユニットの研究成果を基に、BioAlchemy（バイオアルケミー）株式会社（代表取締役社長井上智晴）が設立されました。有機物を分解しながら発電する微生物を利用した低コストの廃水処理システムを通じて、持続可能な社会の実現に貢献します。
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株式会社アイ・ブレインサイエンス

大阪大学大学院医学系研究科の武田朱公寄附講座准教授は、iPad等の端末を活用して、認知機能評価画像等を数分間眺める視線の動き等から、簡便に、低ストレスで、客観的に認知機能を評価する技術を発見しました。この技術をもとにして認知機能のスクリーニング法の開発及び認知症の診断用医療機器の開発を目的とした株式会社アイ・ブレインサイエンス(代表取締役社長高村健太郎)が2019年11月13日に設立されました。
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事業ユニットおよび事業化ネットワーク

弊社は4名の事業プロモータ－でユニットを形成し、事業化ネットワーク（協力機関）の連携によって、事業を推進します。

1）事業ユニット

代表取締役
谷　正之

1982年熊本大学法文学部卒業し、野村證券㈱に入社。1986年からIPO業務に携わり、ベンチャー育成や活性化が不可欠であるとの認識から、1999年に資本市場からの起業促進や育成を行うためにナスダック・ジャパン市場開設に参画し、制度構築や誘致活動に尽力した。
2002年に市場の閉鎖に伴い、成長産業であるライフサイエンス系ベンチャーの起業・育成のインフラ基盤とする。
バイオテクノロジーの将来性を期待しバイオ・サイト・キャピタル㈱を設立する。投資育成と合わせてインキュベーション施設（レンタルラボ）の企画運営を通して、大学のシーズを活用した起業やハンズオンを行うなどベンチャー支援を行う。これまでの成功と失敗を通して、起業前に知財戦略を策定する重要さ、市場ニーズとの融合を図る大切さを痛感し、本事業に応募。本事業ではユニットの統括や調整を担う。
大分県出身。2007年　ケンブリッジ大学（英国）MOTI（Management of Technology and　Innovation）　Programを修了。

取締役インキュベーションビジネス部長
福田　伸生

2010年6月からバイオ・サイト・キャピタル㈱に加わり、同年9月に取締役就任。現在は取締役インキュベーション部長として、ファンドを運用する傍ら、投資先やインキュベーション施設入居先の事業支援を行っている。
バイオ・サイト・キャピタル㈱入社前は、㈱ジャフコにおいてライフサイエンス及び産学連携担当の投資運用本部長を務めていた。
海外勤務を含め25年以上にわたるＶＣの経験を有し、2003年からは日本最大のバイオ投資ユニットを率いた経歴を持つ。
本事業においては、革新的な技術の発掘とプロジェクト育成を自ら担当する他、幅広いネットワークを生かし、資金調達を始め事業化の重要な支援をユニット全体に対して行う。1984年上智大学大学院卒。法学修士。

インキュベーションビジネス部
荻野　真一

2002年に京都大学大学院工学研究科精密工学専攻（中退）後に、ベンチャー企業でIPOを体感する。
その後、京都国際特許事務所にて特許・知財戦略に関する知識やノウハウを蓄積。
2011年バイオ・サイト・キャピタル㈱に入社。チーフ・インキュベーション・マネージャーとして施設入居企業の事業支援やネットワーク形成を行っている。愛知県出身。

インキュベーションビジネス部
村瀬　新也

2015年に東北大学大学院薬学研究科修士課程修了後、5年間製薬企業にて新薬研究に従事する。2020年にバイオ・サイト・キャピタル㈱に入社。投資事業では投資先企業の探索、DD、LPのフォロー対応を行いつつ、彩都バイオインキュベーション施設に入居するバイオベンチャーの事業支援も行っている。静岡県出身。

２）事業化ネットワーク

連携先	概要
知的財産戦略ネットワーク（IPSN）㈱ http://www.ipsn.co.jp/	特許調査、特許戦略、ライセンス活動国内トップクラスの知財戦略・ライセンス
エムスリー㈱ http://corporate.m3.com/	先端医療領域の市場調査・開発リスク予測・臨床開発計画立案
B-Bridge International, Inc http://www.b-bridge.com/	海外展開支援、大学発技術シーズの海外展開を支援
八洲薬品㈱ http://www.yashimachem.co.jp/ ㈱ケー・エー・シー http://www.kacnet.co.jp/	試薬・研究機器・研究支援・動物実験
リジェンティス㈱ http://www.regenetiss.jp/	医薬部外品・化粧品開発
㈱Take off http://www.takeoff-takeoff.co.jp/	ベンチャーを良く知るスカウト型人材紹介会社

民間資金を導入するための事業育成モデル

先端医療領域の知見と自ら起業した経験を持つ研究者や、製薬会社や規制当局での実務経験のある研究者が、実践的な科学顧問チームを組成して若手研究者を導きます。
知財部のアウトソーシングを標榜するスペシャリスト集団が、特許性の観点だけでなく事業的な観点から知財戦略の立案を行います。
先端医療分野に特化した市場調査、リスク予測、開発計画立案を行うスペシャリスト達が、的確な研究計画の立案を支援します。そして、起業後も研究施設の提供や、弊社の幅広いネットワークを通じた資金調達とグローバル展開のサポートなど、ハンズオン支援を強力に推進いたします。

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競争的資金等の不正使用防止に関する取り組み

1.「研究機関における公的研究費の管理・監査のガイドライン」に従って、公的研究費を適正に運営・管理し、不正な使用を防止します。

2.競争的資金等は、最高管理責任者を代表取締役、統括管理責任者及びコンプライアンス推進責任者を企画管理部長と定め、運営・管理しています。

3.競争的資金等の適正な運営・管理を目的として以下の相談・通報窓口を設置します。
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